Prime Day、26年は6月23〜26日 少額品も通関が前提に
FBA手数料は1月15日から平均0.08ドル上げ。輸入者(IOR)は出品者側

米Amazonは、会員向けの大型セール「Prime Day 2026」を2026年6月23日から26日までの4日間開くと発表した。日本から米国へ売る出品者(セラー)には、セールに合わせた在庫の準備に加え、2026年の手数料と通関のルールへの対応が要る。
本記事は2026年6月18日に公開したものだ。FBAのフルフィルメント手数料は、2026年1月15日から1個あたり平均0.08ドル上がった。
米国の少額免税(デミニミス)は、公開時点で停止されていた。米国向けの荷物は、1個でも正式な通関と、関税・手数料の支払いが前提になる。
Prime Day 2026は6月23〜26日の4日間
Amazonは、Prime Day 2026を2026年6月23日から26日までの4日間開くと発表した。対象は米国を含む複数の国・地域だ。
FBAで売る場合、セールに並ぶのはFBA倉庫で受領が終わり、在庫に反映された商品だ。倉庫に荷物が着いただけでは売れる状態にならず、受領の処理にも時間がかかる。
FBA手数料、26年1月15日から平均0.08ドル上げ
Amazonは2026年の米国の手数料の改定を出品者に告知した。FBAのフルフィルメント手数料は、2026年1月15日から、1個あたり平均0.08ドル(約13円)上がった。円の金額は1ドル≒160円で換算した。
Amazonは、2026年に新しい種類の手数料は加えないとしている。ただ、1個あたりの料金は上がった。利益の薄い商品ほど、この上げの影響を受ける。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| FBAのフルフィルメント手数料 | FBAのフルフィルメント手数料は、2026年1月15日から、1個あたり平均0.08ドル上がった。 |
| 少額免税(デミニミス) | 800ドル以下の荷物を無税にする特例は、記事の公開時点で、すでに停止されていた。 |
| 停止後の米国向けの荷物 | 米国向けの荷物は、1個でも正式な通関と、関税・手数料の支払いが前提になる。 |
少額免税の停止で、1個でも通関
少額免税(デミニミス)は、800ドル以下の荷物を関税なしで米国に入れられる特例だ。記事の公開時点で、この特例はすでに停止されていた。
停止の後、米国向けの荷物は少額でも正式な通関が前提になる。関税と手数料も荷物ごとにかかる。米国の買い手へ1個ずつ直接送る売り方(DTC)では、その都度この負担が乗る。
米国に在庫を置くまでの手続き
FBAで米国に在庫を置くまでの流れは次のとおりだ。
- 関税の分類(HTSコード)。商品の米国側の輸入分類番号を決める。これで関税率が決まる。
- 規制の確認。食品ならFDA、子ども向けの商品なら米消費者製品安全委員会(CPSC)などの規制に当たるかを確かめる。
- 輸入者(IOR)の用意。Amazonは輸入者にならない。出品者の側で、米国での輸入の実務とボンドの体制を整える。
- 申告価格と通関書類。インボイスと申告価格を正確に整える。
- FBA倉庫への納品。FBA倉庫へまとめて納品する方法がある。
セールの在庫は「受領完了」から逆算、送り方も見直す
Prime Dayに在庫を間に合わせる基準は、FBA倉庫に荷物が着いた日ではない。受領が終わり、在庫に反映された日だ。着いた後の受領処理にも時間がかかるため、当社はその分を見込んで米国への発送日を決めることを勧める。
セール前の駆け込み納品ほど、関税の分類(HTSコード)と申告価格を正確にしておきたい。申告価格は、インボイスに書く商品の価格だ。書類に不備があると通関で止まり、セール当日に在庫が切れるおそれがある。
手数料の上げは1個あたり平均0.08ドルで、額は小さい。ただ利益の薄い商品ほど効くため、1個あたりの採算を引き直したい。
送り方も見直す時期だ。少額免税が止まった後は、1個ずつ米国の買い手へ直送すると、荷物ごとに通関と手数料がかかる。FBA倉庫へまとめて納品し、1回の通関で固定費を分ける方が、負担を抑えやすいと当社はみている。実際の額は、HTSコード・重量・申告価格によって変わる。
次の順で考えると迷いにくい。まずHTSコードと、FDAやCPSCなどの規制を確かめる。次に、輸入者(IOR)を誰が担うかを決める。そのうえで、セールの日程から逆算して、まとめて納品する日を決める。
(ワールドシフト編集部)
キーワード解説
- Prime Day 2026:Amazonの会員向けの大型セール。2026年は6月23日から26日までの4日間と発表された。
- FBA(Fulfillment by Amazon):Amazonの倉庫に在庫を預け、保管と配送を任せる仕組み。
- 輸入者(IOR、Importer of Record):通関と関税の法的な責任を負う者。FBAへの納品では、Amazonは輸入者にならない。
- 少額免税(デミニミス、de minimis):800ドル以下の荷物を無税で米国に入れられる特例。記事の公開時点で、すでに停止されていた。
- HTSコード:米国の関税率表の分類番号。商品ごとに決まり、関税率を左右する。
- まとめ納品:FBA倉庫へ商品をまとめて納品し、1回の通関で固定費を分ける送り方。
Q&A:よくある質問
- Amazon Prime Day 2026の日程はいつでしたか?
- Amazonの発表では、2026年6月23日から26日までの4日間です。対象は米国を含む複数の国・地域です。
- 2026年に、米国AmazonのFBA手数料はどれくらい上がりましたか?
- FBAのフルフィルメント手数料は、2026年1月15日から1個あたり平均0.08ドル(約13円、1ドル≒160円で換算)上がりました。Amazonは、2026年に新しい種類の手数料は加えないとしています。
- 少額免税(デミニミス)の停止で、米国向けの少額の荷物にも通関は要りますか?
- はい。800ドル以下の荷物を無税にする特例は、記事の公開時点で、すでに停止されていました。米国向けは1個でも正式な通関と、関税・手数料の支払いが前提です。
- 米国AmazonのFBAに納品するとき、Amazonが輸入者(IOR)になってくれますか?
- いいえ。Amazonは輸入者になりません。輸入者は出品者の側で用意し、米国での輸入の実務は自社か、発送代行などの業者が担います。
- Prime Dayに在庫を間に合わせるには、何を基準に米国へ送ればよいですか?
- FBA倉庫に着く日ではなく、受領が終わって在庫に反映される日から逆算してください。着いた後の受領処理にも時間がかかります。駆け込み納品ほど、HTSコードと申告価格を正確にしておくことが大切です。
- この記事の一次情報はどこですか?
- AmazonのPrime Day 2026の告知、2026年の米国の販売手数料とFBA手数料の改定告知、米税関・国境警備局(CBP)のデミニミスに関するFAQです。記事末尾の出典からご確認いただけます。



