米国でPFAS(有機フッ素化合物)規制が施行──2026年1月からメイン・コロラド・バーモント等が調理器具・化粧品・繊維などの販売を禁止
製品安全

米国でPFAS(有機フッ素化合物)規制が施行──2026年1月からメイン・コロラド・バーモント等が調理器具・化粧品・繊維などの販売を禁止

2026年6月20日 | 出典:各州法(メイン・コロラド・バーモント等)+法律事務所の解説+当社(WorldShift)整理(製品安全)

米国でPFAS(有機フッ素化合物)=分解されにくく『フォーエバーケミカル(永遠の化学物質)』とも呼ばれる物質への規制が、州レベルで一気に実体化している。2026年1月1日から、メイン・コロラド・バーモントなどの州で、意図的に添加されたPFASを含む調理器具・化粧品・繊維(衣類)・洗浄剤などの販売・流通が禁止された(対象カテゴリは州ごとに異なる)。包括的なPFAS規制を法制化する州は今後さらに広がり、対象製品も増える見込みだ。日本からの輸出では、自社製品にPFASが入っていないかの確認が新たな関門になる。

TOPIC
3州
メイン・コロラド・バーモント(2026/1/1)
施行
TOPIC
2026/1/1
販売禁止が施行(州ごとに対象が異なる)
施行済
TOPIC
調理器具/化粧品
対象の代表カテゴリ
TOPIC
繊維/洗浄剤
対象に含まれる(州により異なる)

何が・いつ・どの州で禁止に?

PFASは撥水・防汚・耐油・ノンスティック(こびり付き防止)などの機能を出すために使われてきた化学物質群です。環境や人体に蓄積しやすいことから、米国では州ごとに『意図的に添加されたPFAS』を含む消費財の販売を禁止する流れが加速しています。

2026年1月1日に販売禁止が施行されたのはメイン・コロラド・バーモントなどで、対象カテゴリは州ごとに異なりますメイン州は調理器具・化粧品・繊維・洗浄剤など幅広く、コロラド州は調理器具・洗浄剤・生理用品など(化粧品は対象外、繊維は2028年)、バーモント州は化粧品・生理用品など(調理器具は2028年)を禁止します。なおワシントン州の2026年1月1日は調理器具などの『報告義務』で販売禁止ではありません(化粧品の販売禁止は2025年・食品包装は2023〜24年に別途施行済み、繊維・洗浄剤は2027年)。イリノイ州は2025年に法律を制定しましたが、施行は2032年1月1日で、対象は化粧品・生理用品・子供向け製品など(調理器具・食品包装は審議の過程で除外)です。さらにニュージャージー州は2026年初頭に法律を制定(カーペット・調理器具・化粧品・食品包装などを2028年から禁止)、ニューハンプシャー州は2027年1月1日から施行予定です。対象の製品カテゴリ・施行日・例外は州ごとに大きく異なる点に注意してください。

約3州
〜2025
7州
2026〜
10州超
2027〜(予定)
包括的な消費財PFAS規制を持つ州の広がり(概況)

州ごとに対象製品・施行日・例外(意図的添加でない微量の混入の扱い等)が異なる。最新は各州法をご確認ください。

米国にPFAS規制対象品を輸出するには:確認の全体像

該当しそうなカテゴリ(調理器具・化粧品・繊維・食品包装など)を扱う場合の基本ステップです。

  1. カテゴリ判定:自社製品が対象(調理器具・化粧品・繊維・食品包装・洗浄剤・子供向け等)に当たるか確認
  2. 成分の遡り確認:本体だけでなくコーティング・加工剤・インク・包装材まで、意図的に添加されたPFASの有無をサプライヤーに確認
  3. 不使用証明の取得:『PFASフリー(不使用)』の証明書・試験データを用意(州の問い合わせや小売の棚入れ審査で求められる)
  4. 代替への切替:該当する場合はPFAS不使用の素材・加工に置き換え
  5. 販売先(州)の確認:どの州で売るかで適用ルールが変わる。FBAは全米在庫になるため広く備えるのが安全
  6. 通関・配送:通関は発送代行が代行。FBAなら在庫を米国に置ける

カテゴリ判定・サプライヤーへの証明依頼・通関は当社の発送代行(SLC)が支援します。

PFAS(有機フッ素化合物):撥水・耐油・ノンスティック加工等に使われてきた化学物質群。分解されにくく規制対象に。
意図的添加(intentionally added):機能のために意図して加えたPFAS。州法はまずこれを禁止対象にする。
PFASフリー証明:製品にPFASを意図的に添加していないことを示す書類・試験データ。
💡 実務のワンポイント

まず確認すべきは『意図的に添加されたPFAS(intentionally added PFAS)が入っていないか』です。対象は州ごとに違いますが、ノンスティック(フッ素樹脂)加工の調理器具、撥水・防汚加工の衣類や生地、耐油紙などの食品包装、一部の化粧品が代表例。サプライヤーに『PFASフリー(不使用)証明』を出してもらい、加工剤・コーティングの成分まで遡って確認しておくと、州の店頭から外されるリスクを避けられます。

よくある質問

日本製でも対象になる?
原産国は関係ありません。米国の各州で『売る』製品が対象です。意図的に添加されたPFASを含む調理器具・化粧品・繊維・食品包装などが該当します。
どの州が施行済み?
2026年1月1日にメイン・コロラド・バーモント等で販売禁止が施行(対象カテゴリは州ごとに異なる)。イリノイは2032年施行、ワシントンの2026年は報告義務で販売禁止ではありません。
何を用意すればいい?
自社製品が対象カテゴリかの判定と、サプライヤーからの『PFAS不使用(フリー)』証明です。コーティングや包装材まで遡って確認します。
一次情報は?
各州法と、法律事務所の解説です。最新は各州の公式・条文をご確認ください。
📘 用語ミニ解説
  • PFAS:有機フッ素化合物。米国の複数州で消費財への意図的添加が禁止に。
  • フォーエバーケミカル:分解されにくいPFASの通称。環境・人体への蓄積が問題視される。
  • 食品接触材料:食品に触れる包装・容器。耐油紙等でPFASが使われ規制対象に。
🤝 むずかしく見えても、ここは任せられます

やることは『自社の製品にPFASが意図的に添加されていないかの確認』と『不使用の証明書類の用意』の2つです。多くの日本製品はそもそも非該当か、PFASフリーの代替に置き換え済み。該当カテゴリの切り分け、サプライヤーへの証明依頼、対象州の確認、通関・FBA納品まで、当社(WorldShift)の発送代行(SLC)が道順から支援します。

対象製品・施行日・例外は州ごとに異なる。最新は各州法・一次情報をご確認ください。
※本記事は一般的な情報提供を目的とした見本です。金額はわかりやすさ優先のざっくり試算で、個別の通関・税務判断を保証しません。正確な税率・分類は各製品のHTSコードと最新の公式情報をご確認ください。